▽栽培種の桜

○枝垂れ桜(シダレザクラ)
エドヒカンを品種改良した栽培種。円山公園の枝垂れ桜が有名な京都一の名桜。
○御車返し(ミクルマガエシ)
一樹の中に八重と一重が咲き乱れ、どの枝に八重や一重が咲くかも毎年変わる。
○有明(アリアケ)
オオシマザクラ系サトザクラ。『御室桜』が有名で、直径4〜5センチ花弁数5〜13枚で白もしくは淡紅色。八重と一重がある。樹高が低く、根元から分れた低い枝に花が咲くのが特徴。
○待賢門院桜(タイケンモンインザクラ)
法金剛院に古くから伝わる名桜。ヒガンザクラ系ベニシダレザクラの変種で、花の色が紫に見えるところから『紫の桜』とも呼ばれる。
○朱雀(スジャク)
オオシマザクラ系サトザクラ。花径4〜4.5センチ花弁数8〜15枚で淡紅色の花がうつむきかげんに咲く。また若葉は少し茶色がかっている。
○二尊院普賢象(ニソンインフゲンゾウ)
千本閻魔堂と並ぶ普賢象の名桜。こちらの普賢象桜は花弁数が実に200枚を越える。花径5センチ、中心の濃い紅色から周辺部の淡い紅色へと変わる優美な花で、若葉は青茶色をしている。
○糸括り(イトククリ)
オオシマザクラ系サトザクラ。茶緑の小さめの若葉とともに淡紅白色の花が咲く。花径4センチ、花弁数は5〜10枚で、長い枝の先端に束ねたように花がつくのでこの名前が付けられた。京都府立植物園で見られる。
○雨宿(アマヤドリ)
花径4センチで半八重の花がうつむきかげんに咲く。品種はオオシマザクラ系サトザクラで、豊満な花房がつく。京都府立植物園で見られる。
○御衣黄(ギョイコウ)
平野神社に伝わる超珍種。茶緑色の若葉に淡緑に花が咲く。花弁数は12〜13枚で花期の終わりに中心部が赤く色づく。緑の花を見落としそうだが、気がつけばその不思議さにひきこまれる。
○虎尾(トラノオ)
京都で古くから育てられているサトザクラ。幹から横方向に伸びた枝から直立した細い枝が伸び、そこに花が咲く。その様子から『虎の尾』の名前がついた。花柄の短い八重の白い花が連なって咲くのが特徴。平野神社で見られる。
○衣笠(キヌガサ)
カスミザクラ系サトザクラ。平野神社だけの品種で、他の平野神社の桜と違い晩春に咲く。花径4センチ、花弁数5,10枚、若葉は緑褐色をしている。
○突羽根桜(ツクバネザクラ)
こちらも平野神社に古くから伝わる名桜。紅色の花が菊咲きする。花径は4センチ、250枚もの花弁が2段に分れて重なりあう。

註1:サトザクラ
園芸品種(栽培種)の総称
註2:オオシマザクラ
サトザクラの親となった木。名前のとおり伊豆大島から伊豆諸島に自生する。5枚の白い花弁に鮮やかな緑の若葉がつき鴨川上流で多く見られる。桜餅を包む葉は、このオオシマザクラの葉を塩漬けにしたもの。
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